LLC(エンジン冷却水)交換とは
冷却水に使われているロングライフクーラントというのは「LCC」と呼ばれています。
これは年間を通して利用できる不凍液のことで、凍結防止効果とか錆止め効果もあるのです。
しかしこうした効力が持続するのはやはり2年間が限度だと言われています。
なぜでしょうか。
LCCの主成分というのはエチレングリコールと呼ばれるもので、徐々にその酸化が進行していき腐食性物質が生成されたり、水アカの発生などが考えられるからです。
一般的にはこの冷却水は2年ごとの交換が必要であると言われています。
しかし交換サイクルが長いのでなかなか交換を怠りがちですね。
冷却経路がダメージをうけてからでは手遅れですから、必ず交換をするようにしてください。
少しここではその手順に関して簡単に振り返ってみましょう。
まずスタートできるのは「ドレンプラグの位置」を確認することですね。
冷却水の排出ができるドレンプラグというのはラジエーターの下部にセットされているタンクの左右どちらかに位置しています。
これを外れない程度に目一杯ゆるめましょう。
完全に排出されるまで待つことが必要なのです。
次にそのドレンプラグを閉めて、ラジエーターの注入口の口元まで一杯に水を入れることができるでしょう。
そしてエンジンを始動させます。
こうすることで水を循環させて冷却経路内のすすぎを行う必要があるのです。
冷却水というのはヒーターコア内にも確実にながれますから、すすぎを行う時にはこれを作動させる必要があるのです。
冷却経路内のすすぎが終わったら実際にLCCを注入することになります。
ちなみに冷却水というのは水で薄める濃度に応じて凍結防止温度もかわってきます。
普通は30%から60%という間に使用することができるでしょう。
同時に行っておきたいのは「リザーブタンク」の洗浄です。
ここでは水垢などがよく付着してしまいますし、サビも沈殿してしまいます。
冷却水を交換する時にはぜひ綺麗に洗っておきましょう。